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web業界人がろくろ回してみた

2012.03.20

motolevel: 本日は京都を拠点にフリーランスwebデザイナーとして活動されている完山さんにお話を伺っていきます。

完山:よろしくお願いします。

ろくろを回しながらwebサービスを語る完山氏。

motolevel : 早速ですが、エアろくろ回しからリアルろくろ回しへと転身されたそうですね。エアからリアルへうつるきっかけは何だったのでしょう。

完山: そうですね。私もwebに携わる身として何度かエアろくろ回しを決めたことがありますし、世界でも多くの方が壮大なエアろくろ回しを決めておられますが、エアのままで留めることに危機感をずっと抱いていました。

motolevel : エアのままで留める?

完山: はい。リアルに落とし込めていないといいましょうか。
近年webの世界はソーシャルメディアの普及により大きな変革が訪れています。それに合わせweb上だけで展開しているサービスやコンテンツをいかにリアルに落とし込めるか。それを体現するためにも、ろくろ回しをエアで止めてはいけないと強く感じるようになりました。

エアろくろ回し時代の完山氏。

 

motolevel : では実際にろくろを回してみて気づいたことはありましたか。

完山:そうですね。やはり頭の中で描いているものを具現化していく。そこにはクリエイティビティと技術のバランス感覚が必要なのだと痛感しました。

motolevel : バランスという部分を具体的に聞かせてもらえますか。

完山: 例えば開発スピード(ろくろを回す速度)。遅すぎることは当然いけませんが、早すぎてもいけないんです。市場のニーズ(粘度の水分加減)との関係をしっかり見極めながらすすめなければいけません。時には立ち止まってサービスを見直す(ヨレを確認する)ことも重要です。

motolevel : そのバランス感覚が整うことが大切だと。

完山: そうすることで思い描いていたサービス(器の形状)が具現化すると思うんです。
ただ、自分よがりのサービス(湯のみの大きさ)ばかりを作っていてもいけません。そのサービスが実際にリリース(焼き上げ)された時にどのようなデバイス(盛られる料理)で使われるか。常にそこを意識することが重要です。

ユーザビリティ向上のためにはフチを細くすることが重要だと語る完山氏

ユーザビリティ向上のためにはフチを細くすることが重要だと語る完山氏。

motolevel : ユーザーを意識することが大切なのですね。では何か困難なことはありましたか。

完山: これも具現化の話と共通するのですが、こちらがいくら正しい指示(指使い)をしていても思い通りの形状にならないことがあるんです。

motolevel: それはつらいですね。

完山: そんなときはつい、IE蒸発しろと思っちゃいますね(笑)

motolevel : え、今webの話ですか?

完山: いえ、陶芸の話です。

motolevel : ………。じゃあIE 関係ないですよね。

完山: そもそも、ろくろを回すのにweb関係ないですしね。

motolevel: …………。

完山 : 肉じゃがを入れる器を作るお話です。


肉じゃがのゴロゴロ感について熱く語る完山氏。

motolevel:肉じゃが、ですか…。ではろくろをリアルで回したことによる心境の変化はありますか。

完山 : 心を無にする。そうすることで初めて見えてくるものがある。そんな気づきが得られました。

motolevel: 最後に、ろくろ回しを上達するためのアドバイスをお願いします。

完山 : 陶芸教室に通ってください。

motolevel: 今日はありがとうございました。

完山 : お粗末様でした。

 

というわけで、陶芸教室初体験の完山さんにお話を伺いました。

本日お伺いした豊仙窯さん。

とっても気さくな師匠が丁寧に教えてくれます。
和のテイストを取り入れつつモダンな空間でとても素敵な陶芸教室でした。

エアロクラーのみんな、リアルろくろ回しも楽しいよ!

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